はじめに:素人チームで「菌ちゃん農法」に挑戦
アラフィフ仲間と共同で借りている畑で、菌ちゃん農法に挑戦することになった。
メンバーは全員、農業はほぼ素人。頼りは菌ちゃん農法の本一冊だ。育てるのは、オクラ・ミニトマト・なす・セロリ・パプリカの5種類。
この記事は、落ち葉拾いから初収穫までの2ヶ月半の実践記録です。うまくいったことも、途中で不安になったことも、そのまま書きます。これから始めてみたい方の参考になれば嬉しいです。
菌ちゃん農法とは(ざっくり)
菌ちゃん農法は、土の中の微生物——「菌ちゃん」——の力を借りて土を元気にし、野菜を育てる農法だ。落ち葉や枯れ草などの有機物を土に仕込んで、菌が働きやすい環境を作っていく。
詳しい理論は本に譲って、この記事では「実際にやってみたらどうだったか」に徹します。
4/27 落ち葉拾い:白い菌糸が「当たり」の目印
まずは菌ちゃんの大好物の有機物集めから。近所の山へ、みんなで落ち葉を拾いに行った。
拾っていると、葉っぱの裏に白い糸のようなものがついているものがあった。これが糸状菌の菌糸。つまり「菌ちゃんがもう住んでいる落ち葉」で、こういうのを見つけたら当たりだ。

落ち葉の他にも、刈草、籾殻、竹(1〜10センチ)、チップ状の木、天然繊維100%の古着などが糸状菌の餌になるそうだ。
5/1 畝作り:正直、一番の重労働だった
草刈りをしてから、畝作りへ。工程はこう。
- 畝の底辺130センチ、それを囲む溝幅40センチの位置を決める
- 溝を掘り、その土を積み上げて45センチほどの高さの畝にしていく
- 落ち葉や枯れ草などの有機物を土の上に乗せる。有機物の隙間に入るように土を被せて、抑える
- 表面を平らにして、台形の形を整える。一度雨に当てて、全体にしっかり水を含ませる
文字にすると4項目だが、これが一番の重労働だった。うちの畑は少し粘土質で土が硬く、くわとスコップを駆使し、腰に来た。高く盛った畝の側面は、板を使って固めた。
正直このときは、「こんな硬い土で、ほんとに菌が動きやすくなるのか?」と不安だった。

畝作りの持ち物リスト
- 水分
- 帽子
- 軍手
- 草刈り鎌
- くわ
- スコップ
- マルチシート
- くい
- 板(高い畝の側面を固めるのに使う)
- 落ち葉、籾殻
- 菌ちゃん農法の本(現地で開くことになる)
ひとつ学んだ注意点:ぬか(米ぬか)は菌ちゃん農法には向かないとのこと。良かれと思って入れそうになるやつなので、ご注意を。
5/7 マルチシートを張る
畝にマルチシートを被せて、くいで固定した。ここまでで土台は完成。あとは菌ちゃんにお任せして、苗植えの日を待つ。

6/11 苗植え:畑に現れた「赤い覆面の女」
苗植えの日、私は都合がつかず参加できなかった。行ってくれたメンバー3人のうち一人が、赤い帽子に日よけの覆面という完全装備。小高く盛られた畑の前に立つ姿の写真を見て、頭に浮かんだのは火曜サスペンス劇場「赤い覆面の女」だった。


ここでもうひとつ、共同の畑ならではの学びがあった。菌ちゃん農法は基本的に草抜き不要なのだが、共同で使う畑の場合、お隣の畑の方にご迷惑にならないよう、境界線の草抜きは必要。農法のルールと、ご近所のマナーは別物だ。
7/11 初収穫!
畝作りから約2ヶ月半。なす、パプリカ、セロリ(細め)を初収穫できた。


(前回登場した赤い覆面の女、本日は黒い魔女の装いにて)
ミニトマトは花がたくさん咲いて、実がつくのはもうすぐ。なすとトマトには支柱を立てるという次の宿題もできた。
あの硬い粘土質の土を思い出すと、「ほんとに菌が動くのか」という不安は、ひとまず野菜たちが育ったことで払拭された。
まとめ:不安だったけど、菌ちゃんは働いていた
- 白い菌糸つきの落ち葉が「当たり」
- 畝作りは重労働(持ち物と体力の準備を)
- ぬかはNG
- 共同畑では境界線の草抜きだけは必要
- 粘土質でも、2ヶ月半でちゃんと収穫できた
トマトの収穫と支柱立てはこれから。続きはまた報告します。